ななみ書房

ななみeBooklet

企画名称

『ななみeBooklet』
好評の『ななみブックレット』をベースに,電子出版を基とした新たなシリーズ。

電子書籍出版の意義と可能性について

― 出版の原点に立ち返って ―

 『ななみeBooklet』 は,「電子書籍」に特化したシリーズ企画です。
 まず冒頭,「なぜ 今ここで 電子書籍なのか」について,基本的なスタンスを詳らかにしておきたいと思います。

 「電子書籍」が登場してから 30 年ほどが経過し,〈読む〉側の「電子書籍」への認知度は高まる時流にありますが,〈書く〉側においては,依然“紙の本”での発刊に対するニーズも高い状況にあります。
 社会の成熟にともなって多様化・複雑化する発信内容により,書籍の刊行点数がこの 50 年間で 7倍にまで膨れ上がり読者ターゲットが次第に絞られていくなかで,多品種・小部数による出版傾向が加速しています。
 このように,すべてを“紙の本”で賄うことに限界が生じている今,先生方の貴重な発信内容を的確に社会に伝えていくことを目標に,物理的な紙の出版にとらわれず柔軟に手段を選択する刊行形態を用いることによって,改めて出版の原点に立ち返ることを一義といたしました。

 かつて「電子書籍」は,現物がないために読者への認知が高まらないと言われていました。しかしながら,膨大な出版点数が市場に溢れる現在,“紙の本”ですら読者に存在を気づいてもらいにくくなっていることから,書籍を知らしめる新たな情報の発信方法について,出版業界全体での取り組みが精力的に進められています。
 そうした成果を背景に,本企画では,先生方と二人三脚で各種 SNS やネットツールを使いながら顔の見える研究内容を発信することで,従前の“紙の本”を書店に探しに行くことと同等の情報内容を提供することを可能にし,現物のない「電子書籍」でも不安なく社会に訴えかけるツールとして利用できるようになった出版環境を最大限に生かしていきたいと考えています。

 その一方で,“紙の本”における頒布のしやすさや,デバイスを必要としない手軽さなどの本来のメリットにも十分配慮し,オンデマンド印刷で効率よく“紙の本”を供給できる編集体制も同時に構築することで,「電子」と「紙」双方の利点を組み合わせた〈いいとこどり〉の出版形態の実現も視野に入れて取り組んでまいります。

本企画の趣旨

 小社は創業10周年の2015年に『ななみブックレット』を刊行しました。長年にわたってお力添えをいただいている先生方より,既成の学校採用主体のテキストとは別面の視座をもつ新しい企画への執筆を熱望される声が多く寄せられるようになり,一般読者に専門性をわかりやすく,時代に即応したスピード感ある発信を目指して『ななみブックレット』を考案しました。

 本企画ではそれらの経験を踏まえて,一般の“紙の本”と比較して実利性・汎用性が高く,かつ市場へのアピールを縦横に発揮し得る可能性をもつ「電子書籍」の特長を生かしつつ,多くの大学・短期大学・専門学校の先生方へ,発表の《機会》と《場》をより幅広く提供するとともに,先生方の表現活動を積極的にバックアップしていくことを第一の目標に掲げました。
 また,さまざまな切り口からのさまざまなテーマの提示によって,幼児教育・保育専門職にある人々以外の広範な読者への浸透と,市場に対する活発な展開を目指してまいります。
 そして,一人でも多くの先生方が,自身のこれまでの研究活動から生まれた新たな知見や解釈,実践や支援のあり方などの成果の一端を,自由闊達に示してくださることを願っています。

お申し込みにあたって

  1. 出版費用
  2. 出版にあたり社会に安定して供給させるための費用として40万円(税込)をご負担いただいています。なお,各種助成金の申請書の作成,可能な限りのやり取りはお手伝いさせていただきます。

  3. 連絡体制
  4. お申込みにあたり,双方のやり取りの簡便さを重視し,電子メールによるやり取りとさせていただきます。

  5. 申込要領
  6. お申し込みは小社ホームページ専用フォーム http://773books.jp/contact/index.html からお申し込みください。

  7. 申込事項
  8. ご氏名・フリガナ・ご所属・職位
    連絡先(所属先 電話番号・メールアドレス・日中ご連絡先)
    メインタイトル サブタイトル(仮題で可)
    内容紹介 アブストラクト250字以内

  9. 出版の可否
  10. お申込みいただきました企画につきましては,「ななみeBooklet編集委員会」に諮らせていただき,慎重かつ厳正な方法により,出版の可否を決定いたします。

  11. 結果通知
  12. 選考結果をメールにてお知らせし,契約の締結と本文入稿のご案内をいたします。

  13. その他
  14. ご提出いただいた原稿は,小社編集部での編集作業の段階において,加筆・削除・修正等の調整をさせていただく場合がありますので,予めご了承ください。当該企画に発表する原稿は,他に未発表のものに限ります。

読者対象

 研究者が広く一般社会に訴えかけるという企画の趣旨より,専門性にとらわれない一般読者を想定しています。『ななみブックレット』で高評価をいただいている形式を踏襲し,最適分量としての64ページにまとまる内容をご提案しています。

>>詳細な執筆要綱はこちら

造本仕様および流通形態

  1. 造本仕様
  2. A5判・64ページ・フルカラー,ePUB準拠形式の電子書籍で刊行

  3. 価格
  4. 770円(うち消費税70円)

  5. 頒布形態
  6. 電子書籍流通ルートを通じて電子書店および電子図書館で閲覧

  7. オプション
  8. ご希望により紙での出版も可能ですので,企画進行の段階でご相談ください。(注:出版内容により紙の本に限りモノクロとなる場合があります)

著作権使用料について

 電子書籍入金額の20%,ただし実売1000部を超えるまでは支払い保留いたします。なお,紙の書籍については契約の段階でご説明させていただきます。

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